全整協ロードサービス導入について

1導入に対する考え方のポイント
・各地の研修会で組合・員工場より「自動車保険にロードサービスが付帯しているので、全整協のロードサービスに
取組むべきかどうか迷っている」などのご相談を承っております。
・一方で「自社顧客に全て付帯すればこんなにメリットが多いのに、なぜ取り組まないのか」といぶかられる組合員
もおり、ロードサービスを無料でプレゼントされる工場もあります。
 
各社それぞれ経営環境が異なるため、下記の表の”○”の多さで検討されることをお勧めします。

組合本体又は員工場の体制状況 体制の有無
出動体制(レッカー又はローダー)
BP工場併設
損保売り上げ1,000万円以上
レンタカー導入工場
※○が多いほどメリットあり。1つでもあれば取組の必要あり。
 
<ロードサービスが呼び込む(回帰出動)バリューチェーン>

①自社出動による作業料金+レッカー費用
②事故車両入庫の際の鈑金修理
③故障車両入庫の際の故障修理
④レンタカー保有により、保険代車でのレンタカー活用
⑤全整協保証販売により顧客の完全囲い込み

 
・まず、バリューチェーンを取り込むにはロードサービス付帯の自動車保険を全ての自社顧客に販売する必要があり
 ます。そうしないと自社顧客にも拘らず他社のネットワークが出動し、他工場に入庫する可能性が高いからです。
・しかし一般的に自整業の保険販売は30%程度であり、ロードサービスの活用で全ての自社顧客を回帰させるには、
 未付保の70%以上の自社顧客にロードサービスを売り込むか無料付帯するしかありません。
・自動車保険を販売しても、自社への入庫誘導はするものの自整業の保険取扱者に自社出動を認めていない損保会社
 もあり、その場合には70%でなく100%のロードサービスを手当しないと自社出動はできないこととなります。

2メリットが多い組合・員工場は全整協ロードサービスを取り組もう
60%を超えるメンテパック販売などディーラーは顧客囲い込み戦略を推進しており、今後は車検時だけの対応では顧
客の囲い込みは難しくなります。

<損保のロードサービス>
・利用率が低い原因は、扱者がロードサービスのことを良く知らず説明していないからとも言われています。
 一方直販系損保の利用率が高い原因は、テレビで繰り返し説明しているからとも言われています。
 
<ユーザーの視点>
・ユーザーからは「万一の時には、購入や車検をお願いしている整備工場が頼みやすい」との声が寄せられて
 います。
・ユーザーは事故や故障の時、日頃から声をかけてくれている業者を選びます。まず、取引損保のロードサー
 ビスの内容を確認し、ユーザーにどのように対応して欲しいか説明しておくことが大切です。
 
<レンタカーとの組み合わせ>
・レンタカーを導入している整備工場はさらに有利になります。
・地方では、自力走行が不能で自車両をレッカーしてもらっても、明日の勤務を考えたら必ず車が必要とお
 っしゃるユーザーが多いのが現状です。
・予めロードサービス付帯のレンタカー特約(故障でもOK)を付帯しておき現場にレンタカーを持参した
 ところ、ユーザーより大変感謝されたという声をたくさん頂いております。
・積載車にレンタカーを載せ、現場で事故・故障車と交換し、出動作業費用・レンタカー費用(損保の了解
 必要)、事故・故障修理費用が確保できた上、喜ばれたユーザーからはお友達までご紹介を頂いた事例も
 あります。
 
本当に困った時にお救いでき、感謝されビジネスに活かせる。こんなサービスをなぜ取り組まないのでしょうか?